カロト家の日記
March 13, 2020
御嶽山で雪上ピクニック
御嶽山の岐阜県側の登山口「濁河温泉」へ車を走らせる。
朝を迎えだんだんと白んでくる空に、ようやく姿を見せた霊峰の力強く雄大な稜線が鮮やかに広がっていた。
登山口に到着。さすが標高1800m、前日降った雪も相まってふわふわの新雪にテンションが上がる。
雪山用のマイザック。今回は厳冬期対応のフル装備なのでずっしり。
後ろから追いついて来た友人と合流。グラサンは僕。
雪に覆われた針葉樹の森に続くトレースを辿りながら、ゆっくりと進む。
先頭はお馴染みのまさこ姉さん、真ん中は初登場しんこ姉さん、最後尾は僕。
まさこ姉さんは今日もパワフル!深い雪をものともせず、パーティを引っ張る。
標高2500mくらいで森林限界を越え、アイゼン&ピッケル装備。
登山道が雪に覆われ消えている雪山登山は、決められたコースが無い。
雪の量や凍結具合によってアイゼンやピッケルがどれくらい効くか、雪崩の起きやすい斜面はどこか。
自分たちの技量で安全に通過出来るルートをその場で見極めながら登って行く。
凍ってテカテカに光る雪面と柔らかい新雪が吹き溜まるミックス。
稜線へ向けて。一歩一歩確実に。
シーズン中は山小屋で働くしんこ姉さん、さすが絵になるな〜
あと少しで稜線に出る。あの稜線の向こうへ!
後続の二人を待ちつつ、眼下に広がる景色を楽しむ。
この斜面は言うなれば超巨大滑り台。一歩でも足を滑らせたらえらいこっちゃやで〜
美しく険しい自然が織りなす景色に目を奪われながら。
ついに大展望が待つ稜線に出た。お疲れ様!
今日も決まってる!まさこ姉さん。
ここからは稜線上を五の池小屋のある飛騨頂上へ向かう。
最高な天気に恵まれて、超気持ちいいい!!
風と雪が造る自然の造形とその美しさよ。
飛騨頂上2780mに到着。
冬季閉鎖中の五の池小屋。紺碧の青空に馴染む青い屋根がかっこいい。
小屋の目の前の五の池が雪に覆われていた。
この季節だけの愉しみ五の池の上で雪上ピクニック!
テルモスに入れたお湯を車に置いてきてしまった僕。念のため持って来たバーナーでお湯を沸かす。
氷点下だけど、日差しがあって暖かくて超気持ちいい!!
五の池から上に続く摩利支天山への稜線を眺めながらのピクニックは最高だった。
午後から天気悪くなる予報なので、休憩したら即下山開始。
帰りは行きと違うルートを選び、再びの急斜面を慎重に下りて行く。
斜度は急だけど、雪質も良くアイゼンの爪がしっかりと刺さるので、怖さはなかった。
摩利支天山の稜線に別れを告げて。
森林限界まで下りて来た。ようやくほっとする瞬間。
朝よりも雪が緩んで踏み抜きが多いので、ここから登山口まではワカンを装着。久しぶりのワカンが使えて嬉しいなぁ!
雪に覆われた斜面を縦横無尽に歩くうさぎの足跡を見つけた。
森林限界のこんな場所でも動物たちはたくましく生活しているんだな。
お邪魔しました。と、ありがとう。
雪の御嶽山、また来年も必ず来ます。