カロト家の日記

February 26, 2020

Aladdinストーブがやってきた

カロト家にアラジンストーブがやってきた。

その青い炎はブルーフレームと言われ、ストーブ愛好家に愛される存在。

機会があればいつか自分も使ってみたいなと時折思うこともあったが、

アラジンストーブの導入には至らず、何年も経っていた。

 

冬は寒いといっても、いつも気づけば春はやってくるし、

長年愛用している年代物の石油ストーブも特に不具合もない。

薪ストーブを使い始めて、室内の暖かさは格段に上がった。

自分は新しい物より古い物を好むこともあって、

新品の購入には消極的だし、所有欲がある訳でもない。

 

人との縁と同様に、やはり物との縁もあると思う。

「うちにアラジンストーブがひとつ余っているんだけど、加藤さん使いますか?」

ある日、お客様と何気なくお話をしていた際の突然の提案に驚いた。

 

「アラジンですか!いや、もちろん憧れてはいましたが、ほ、本当にいいんですか!?!?」

「ええ、うちも子供達が成人して家を出て、家内と二人で生活するのに、ストーブ二台も使わないものですから、もし良かったら使ってもらえたらと思って。ぜひお持ちしますよ。」

 

神か!と思うほどに嬉しいお話。

で、その日のうちにお客様がストーブを届けてくださいました。

 

Aladdinストーブがやってきた

チョコレート色のAladdinストーブは、特注で塗装してもらった世界に一台のストーブだそう。

 

Aladdinストーブがやってきた

細部に渡って機能美が美しい。ブルーフレームも綺麗。

ストーブの周りにいるだけでやっぱりあったかい。

 

アラジンストーブの扱い方やメンテナンス等のレクチャーを受けながら、お客様のアラジンストーブとの思い出を教えてもらった。

北海道の小樽に旅行に行った際にたまたま入った喫茶店で目にした時が、アラジンストーブとの最初の出会いだったそう。

旅先での出会いってありますよね。ロマン〜

 

古いものだけど、メンテナンスをしながら大切に使われて来た事がわかります。

思い出の品を譲り受けた僕たちも、丁寧に使っていきたい。

ここにやってきたのも何かの縁。

この魔法のストーブで、さらなる新たな出会いが生まれたらいいな。

February 25, 2020

霊仙山 泥と霧と残雪と

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朝8時に登山道を歩き始めた。

登山口に至るまで、それから登山道を歩き始めても、期待していた雪は無い。

このところの暖かさで雪はすっかり消えてしまっていた。

今回は周遊コースを選び長距離のロングハイクだ。

相棒コバさんとの久しぶりの山。

 

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雪解け後の登山道は見事にぐちゃぐちゃに。

登山靴も泥団子状態で、泥のついた靴で泥の上を歩くから、ヌルヌルと滑る滑る。

こんな泥んこ祭りは登山を始めてからこれまで記憶に無い。

 

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ここは 景色のいい場所のはずだが、どっしりとした霧が辺りを包んでいる。

葉を落とし風雪に耐えた樹木が、霧の風景に映えてとても幻想的だ。

 

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標高が上がるにつれ、ちらほらと残雪が見られるように。

霧と残雪とカメラを構えるコバさん。

 

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霊仙山の中腹にある霊仙神社。立派な鳥居は木製。

 

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コバさんが背中に背負っているのがワカン。雪深い場所を歩く際、重宝する。

念のために持ってきたワカンだけど、全く使うところは無かった。

 

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枯れ木に生えるヒラタケの群生を見つけるもすっかり老菌だった。残念。

 

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鹿の〇〇があちこちにあるので踏まないように。

 

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奥に見えるのが霊仙山。山頂に向かうその前に、手前の経塚山のピークを踏みに行く。

 

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経塚山山頂からの眺望。避難小屋と伊吹山。小屋好きにはたまらない風景が広がる。

写真には収まりきらない大展望!

 

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経塚山を後にして、急登をこなし霊仙山山頂に立つ。眼下には琵琶湖が広がる。

 

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景色のいい場所を見つけて、お気に入りの一枚が撮れた。避難小屋と伊吹山と奥の雪山が白山。

 

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お昼ご飯にしよう。足元は泥だらけ。泥対策の為、普段は滅多に履かないゲイターを履いてきて良かった。

 

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お昼休憩しながら霊仙山山頂を臨む。山頂には続々と登山者が。

 

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遠方には雪を冠った御嶽山や北アルプスも。

 

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崖下を覗く、コバさん。好奇心旺盛!笑

 

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すれ違った登山者にツーショットを撮ってもらった。

 

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下山を開始して尾根を下って行く。様々な表情を魅せる景色に目を奪われながら。

 

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ガレ場の続く稜線歩き。足元が悪いので健脚者向きのコース。

 

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下山ルートのポイント、笹峠が見えた。ここから笹峠への下りが激下り。ザレザレガレガレゴロゴロで下りは要注意。

 

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無事に笹峠に到着。ここまでの下りはかなりハードやった。

 

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霧が掛かったり取れたり。ブナ林と霧の幻想的な景色が広がる。

 

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今畑の旧村集落跡まで下りてきた。竃や水場が今もまだ残り、昔の生活の様子を今に伝える。

 

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今畑登山口に着く。ここからスタートした榑ヶ畑登山口へは大洞谷を通る沢沿いのルートを取った。

 

霊仙山登山、霧、泥、残雪に加えて、植生も風景もバリエーション豊かで全然飽きがこない。

ルートのチョイスも良かったので、久しぶりにたくさん歩いたな〜と思える良い山歩きが出来た。

ここにはいつか登ってみたいと思って何年も経つけど、こんなにいい山だとは知らなかった。

花の百名山としてもよく知られているようなので、また季節を変えて登りに来たい。

 

自然はいつも僕らに素晴らしい景色を魅せてくれる。

そして友と一緒に、その日その時しか見れない景色を共有できる事も嬉しい。

身近なはずなのに、まだまだ知らない場所は沢山ある。

これからも時間をかけて少しずついろんな場所を歩いていきたい。

February 20, 2020

薪ストーブ 焚きつけの流儀

春を待つ

2月も後半に。

雪が降ってもすぐに溶けてしまい、今年の冬はあまり冬らしさがなくて寂しい。

梅の花も満開だし、ここ何日間で鳥のさえずりも聞こえるようになり、じわじわ近づく春を感じてしまう。

と言っても、まだまだ朝晩は冷え込む日もあるので、それなりに外気温は低い。

 

 

余談だが、モズという鳥がいる。

モズ(百舌)と書く。

百の舌を持つと言われるくらい、他のいろいろな鳥の鳴き声を真似できる。

カロトの裏山にもモズが住んでいて、可愛い鳥が鳴いているなと窓の外に目をやると実はモズだったりする。

実際の姿もなかなか愛嬌のある鳥で、身近な野鳥として覚えておきたい。

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カロトギフのオープンは9時。

モーニングに来られたお客様に少しでも暖かく過ごしてもらうため、いつも朝一に薪ストーブの火を入れるようにしている。

9時だと、まだ室内が温まっていないので床も冷たいが、パチパチと音を立てて薪が燃える様子はやはり温かみがある。

 

薪ストーブの使い方は人によって様々。

薪スト愛用者の友人や知り合いと話をしていても、ストーブの大きさも違うから多種多様。

薪のチョイスは薪を入手する環境に左右されるが、

着火の際はマッチなのか着火剤なのかライターなのか、焚きつけ用の小割を使うか否か。

「焚きつけの流儀」は、みんな自由だ。

 

僕は、マッチ派。(近藤の方じゃなくて)

朝一番、焚きつけ用の薪を組んで、マッチを擦る。

一日のスタートの大切な儀式をいつも愉しんでいる。

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僕が着火の際に使うのは、カンナの削りかす。

箱に入れる時にくるくるとまとめてボールのようにしておくと使いやすい。

 

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カンナの削りかすボールにマッチで火をつけると、瞬く間に焚きつけ用の小割りに火が燃え移っていく。

この着火時の薪の組み方も組む人の個性が出る。

その時によって変わるけど、僕の好きな形は下は広葉樹、上は針葉樹。

上の方はいかだに組んで、炎の勢いを強めるようにしている。

 

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朝ごはんに、温まった薪ストーブで友達からもらったパンを焼く。

遠赤外線効果で、外はパリッと中はふっくら。美味し。

February 17, 2020

西穂 独標で導かれた話

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深夜に自宅を出発、早朝の新穂高に着いた。

高山へ抜ける道路は小坂あたりからうっすら白く、平湯の手前くらいからはしっかり雪道だった。

ジムニーを深山荘の登山者用駐車場に止めて、僕たちは始発のロープウェイに乗った。

 

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鍋平で乗り換え。始発からすでに観光客が多い。

 

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ロープウェイはものの数分で一気に高度を上げ西穂高口駅へ。

西穂には昨年夏に来たけど、厳冬期の西穂に来たのは3年前。ロープウェイの窓からこの冬景色をみるのは久しぶりだ。

 

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今回は厳冬期の西穂 独標に挑むまさこ姉さんの付き添い。

この日のために、しっかりと準備をしてきたので大丈夫でしょう。

 

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例年に比べると今年の雪は少ない。と言ってもここはやはり北アルプスなので雪多いよ。

 

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まずは西穂山荘を目指して雪に覆われた登山道を進む。

 

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西穂山荘到着。巨大な雪だるまが迎えてくれます。

 

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ここからは12本爪のアイゼンとピッケル、ヘルメットにバラクラバ(目出し帽)も装着して完全防備。

手袋はウールのインナー、分厚くてあったかいミドル、ゴアテックスのアウターの3レイヤード。

準備を整えたら、西穂山荘を出発。

 

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丸山に到着。

厳冬期の稜線に吹く風はやはり冷たい、というか痛い。ちょちょぎれる涙がまつ毛に凍りつくけど、ここまではまぁ余裕。

 

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さあ、独標に向けて丸山を出発!ここからは難易度が上がる。さすがに緊張してきた!

 

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ガスと雪に包まれると一気にこんな風に先が見通せなくなる。

それでもガスが一瞬切れると視界がパッと開ける時がある。

急に視界が良くなる時に二人が思ったのは「導かれているよう」

 

独標の手前までは急登。

滑ったら止まれない急斜面なのでアイゼンの爪をしっかり効かせて、体力を削らないよう、着実に一歩づつ。

痩せた尾根の左右は切れ落ちた断崖絶壁。

視界が悪い時は特に、雪庇を踏み抜かないよう要注意。

 

なんとかかんとか独標の肩まで来た。

ここからは短いけれど今回一番の核心部。独標への取り付き。

雪と氷と岩で出来た凍てついた雪壁にピッケルのアックスを刺す。

アイゼンの前爪を効かせた前足に重心を移動し、ピッケルを持つ手と片足でじわりと体を持ち上げ、壁にへばりつく。

風が強い。自分のアイゼンで出来たトレースが風雪によってどんどん消されていく。

 

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西穂高岳 独標に無事到着した。

 

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まさこ姉さんは目標にしてきた厳冬期の独標に立った。握手をして登頂を祝った。

相変わらず風が強く、ここにいては体温を奪われるので、余韻に浸る間も無く、すぐに下りへ。

 

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地形図とコンパスで帰り道のルートを確認。お互いの無事を祈る。

 

僕が先導するように独標から先に下る。

後ろ向きになってクライムダウン。

下に伸ばした足のアイゼンの前爪を雪壁に蹴り込む。

新雪がさらさらと崩れて足元が見え辛い。

雪壁に刺したピッケルを握りながら慎重に下の足に体重を移して行く。

 

雪と風とガスで視界が悪く、数メートル先が見えないため、先のルートが見えない。

上りで付けたトレースはすでに雪によって消されているので、自分の判断でルートを決めながら降りて行く。

まさこ姉さんもしっかり付いて来ている。

 

独標の肩までもうあと少しだろう。

とにかく視界が悪いので先が見えない。

まさこ姉さんと声を掛け合い、ルートを確認するためガスが切れるのをしばらく待っていた。

 

そこには僕たちと同じく独標から下る後続の登山者が二人いた。

少し離れた場所で、僕たちが下るのを待っているソロ同士の登山者。

 

その一人がバランスを崩し、転倒。

音も無く、深い谷底に吸い込まれて行った。

本当に一瞬の出来事だった。

 

消えて行った登山者に向けて急いで大声を出して声を掛けたかったが、どこまで落ちて行ったかを想像すると、絶望的だった。

救助を呼ばなければ。小屋の人に知らせなければ。滑落したと。

携帯を出して今すぐに電話を掛ける事も考えたけど、風も強く、通話はままならないだろう。

自分が安否を確かめに行くこともよぎった。

だけど、今一番に優先することは、まず自分たちがこの難所から「無事に下りる事」だと。

慌てたり急いだりして、ひとつのミスをしたら同じ運命を辿るかも知れない。

残された3人は、お互いに声を掛け合った。とにかく慎重に安全な所まで戻ろう。

みんなものすごく冷静だった。

 

独標の下りは難所を越えた。

足場が良い場所まで下りたが、その後も、視界が悪い。

慎重にルートを見定めている間に、凍てつく稜線の風は、僕たちの熱を少しづつ奪っていく。

一瞬視界が開け、先のルートが見えたと思ったら、またすぐに雪とガスに包まれる。

ホワイトアウトすると方向感覚が無くなる。

コンパスで合わせていた方角に視線を集中していると、一瞬ルートが見え、登山者を確認した。

登ってくる登山者に滑落事故を目撃した事を伝えたら、その登山者は先に小屋まで戻ってくれた。

 

僕たちは小屋に着いた。

小屋の人に状況を説明に行ったまさこさんによると、滑落した登山者本人から直接警察に電話があったという事。

奇跡的に無事でいて、自力で登り返し小屋に向かって歩いているとのこと。

信じられない事が起こった。

 

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その後、小屋の前で滑落した登山者に会えた。

その方の顔を見た時は、やはり熱いものが溢れてきた。

100m位滑落して打撲はしているけど自力で歩けると。

なんちゅう生命力。

本当に無事で良かった。

 

もし、自分があの場に居なかったら、厳冬期の雪山登山の怖さが一生分からなかったかもしれない。

毎年、雪山での滑落事故は後を絶たない。でも、どっかでやっぱり人ごとだった自分がいた。

自分は大丈夫!といい聞かせているような所があった。

でも、一瞬のミスで自分があの登山者と同じ立場になることは十分に有り得るなと思った。

山に行く事は、大なり小なりリスクがあると思う。

しかし、知る事や感じる事、または得られる経験は非常に多い。

導かれるように独標に立ち、あのアクシデントの後も、ちゃんと導かれるように小屋に戻ってきて、こうして家に帰ってきてあの日の出来事を綴る事が出来る。

僕もまさこ姉さんも、あの日、西穂 独標に行って良かった。と心から思っている。

 

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祝!!まさこさん西穂 独標に立つ!!

 

February 13, 2020

カロト オリジナルレザートリートメント

カロトのお客様に、革製品の日々のお手入れにお使いいただいているのが、

calotte leather handmade 特製のカロト オリジナルレザートリートメント。

普段からお客様に「革製品のお手入れ」についてよく聞かれます。

市販されているレザー用のクリームやオイルは沢山あるが、どういうものを選べばいいのかわからない。

例えば….

何も持っていない。使っているオイルの匂いが気になる。無色のものがいい。ミンクオイルは持っているが、、、

などなど、皆さんお手入れはしたいけど、これ!というものがなかなか見つからないようです。

 

お気に入りの革製品を持ったときには、やはりメンテナンスをすることで長持ちしますし、大切に使っていきたいという想いは皆さん一緒だと思います。

ですが、購入されたお店の店員さんから、「週一回必ずメンテナンスしてください!」と言われても、僕だったらちょっと無理。

基本的にレザー用のオイルやクリームは乾燥して失われた革の油分を補うためのものと考えてもらえればいいのですが、

その使うタイミングや頻度などもお困りのようですね。

 

私たちがお客様にお伝えしているのは、「使う頻度やタイミングはお客様の気が向いた時で大丈夫です。」

ちょっと時間があるからお財布の中身の整理をしようかな。とか、お出かけする前にバッグや靴を綺麗にしたいな。とか。

気が向いた時に使ってもらえるといいと思います。

お手入れがお好きな方は、週一でももちろん大丈夫です。(僕はいやですけど。笑)

 

カロトで使っている革はヌメ革と呼ばれる革です。

革の中には油分が含まれているので、使えば使うほど色が濃くなり、自然な艶が出ていきます。

お手入れをしなくても毎日使うことで、革の繊維がほぐれて自然に油分は表面に出てきますし、手の脂などで自然に潤うので、まずは何も気にせず使っていってください。

 

トリートメントを使うタイミングの目安をあえて言うとしたら、表面についた小傷が消えにくいなと感じたとき。

または、濡れてしまった時に自然に乾かしたその後。

長期間、使わない時は、固く絞ったフキンなどで表面の汚れを拭き取った後に、トリートメントをお使いいただくといいと思います。

 

オリジナルレザートリートメント

「カロト オリジナルレザートリートメント」900円+TAX

30gのクリームケースに入って、スポンジが付属しています。

 

先日、久しぶりにトリートメントを作ったので、その時の様子です。

愛情をこめて一つ一つ手作りです。

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材料は、ホホバオイル、ミツロウ、ユーカリのエッセンシャルオイルです。

 

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秘伝(?!)の分量で混ぜ合わせた材料を湯せんで溶かしたのち、熱々のままクリームケースに注いでいきます。

 

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透明だった液も冷えるとクリーム状に。

 

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蓋を閉めて、オリジナルのシールを貼って完成!

 

スッキリとしたユーカリの香りが爽やかで、使用時の嫌なニオイはありません。

着色はしておりませんので、どんな色の革でもお使いいただけます。

エステなどで使われているナチュラルな植物性の原料のみを使用していますので、手や肌に付いても大丈夫です。

(ただし、検査をしているわけではないので、積極的に肌に塗ったり食用にはオススメしていません)

繰り返しお使いいただくことで、撥水効果もあるので、汚れもつきにくくなります。

 

※スエードやヌバックなどの起毛したオシャレ革は、表面の風合いを殺してしまうのでオススメしません。

ただし、登山靴などのスエードやヌバックなど防水性を高めたい場合は、むしろクリームの成分が染み込むので、僕はワックスなどと併せて使います。

 

 

どんな物か詳しく知りたい方はサンプルもありますので、ぜひ店頭にてお確かめください。

February 12, 2020

薪割りのコツ

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造園業をされているお客様から頂いた硬い広葉樹の幹や枝の薪割り。

丸太自体は太くないけど、節がたくさんあったり、ぐねぐねうねっていたり、形もいびつで、斧一本だとなかなか割りにくい。

 

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手斧( 全長50cm)を使ってまずは割れ目を作る。

その割れ目に、楔(くさび)を当てて、上から金槌で叩いて少しづつ割れ目を広げて割っていく。

古い斧の頭も楔の代わりに使う。

 

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この二箱分の薪を割るのに1時間くらいかかった。

木の性を見極めながらの作業は奥が深くとても面白い。

 

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駐車場にある薪棚に、割ったばかりの薪を積んでいく。木の匂いに包まれての作業は気分が良い。

 

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節があったり、ぐねぐねしてたり。積み上げていくときも杉や檜などの真っ直ぐで素直な木に比べて手間がかかる。

ただこの作業も、天然のジクソーパズルのようで、やりだすと楽しく夢中になる。

 

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焚き木として乾燥させて使えるようになるまであと一年。

割るのに少し時間がかかる広葉樹だが、その分、火持ちの良さは素晴らしい。

天気の良い朝は薪作り。体も目覚めて良い一日の始まりを感じます。

February 04, 2020

冬の白草山へ

この冬は暖冬で、いつもなら雪に埋まっている飛騨の山も今年は雪がない。

冬の間、雪深くて人を寄せ付けない山域も、今年はまだ歩くことが出来る。

ならばと言うことで、登山初心者の友達を連れて白草山に行ってきた。

もちろんこの季節は、天気が崩れれば吹雪になり一気に辺りは真っ白に!!なんてこともあるので、

入念に天気図をチェックした上で、念のためアイゼンも持って行く。

 

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本当に冬なのかと思えるほどに、雪がない山。

 

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駐車場に車を停め、約1時間の林道を歩いて標高1,150mの白草山登山口に到着。

わーい!雪だ!3cmほどの積雪あり。

 

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沢に目をやれば美しい氷柱が。

 

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標高が上がるにつれて雪の量も増えていく。綿菓子のような雪が青空に映える!

 

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もうすぐ山頂。雪化粧した景色に心躍る。

 

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どこを見ても感動を抑えられない友達。非現実的な世界に魅了される。

 

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樹氷

 

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歩いてきた道のりを振り返りながらやっぱり感動する友達。

 

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山頂にて、居合わせた登山者に写真を撮ってもらいました。

 

写真好きな友達が「写るんです」で撮ってくれた写真。

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やっぱ雪の中を歩くのって気持ちいい!

 

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風と雪によって造られる自然の姿。

 

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山頂での休憩時は、冷たい風で体温を奪われないようにツェルトを張って。

 

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目の前に見える御嶽山には雲がかかっていた。

 

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白草山山頂 1,641m

 

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氷点下の風の強い稜線でツェルトを張るのは至難の技。

仕上がりはあんまりやけど、指が冷た過ぎて見栄えにこだわっていられない。なんとか無事に設営完了!

 

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山頂でゆっくり休憩し、冬の白草山を満喫。

暖冬だから出逢えたこの日だけの特別な景色。

名残惜しいけど、さあ帰ろう。

 

 

あれから何日か経ったけど、寒気の影響で白草山の雪の量はもっと増えていると思う。

立春を迎えた今日。明日からは今年一番の冷え込みだって。

雪山シーズンはまだまだこれからです。

 

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自宅に帰ってからは山道具の後片付け。

アイゼンと軽アイゼンの手入れ。

汚れを洗い落とし、爪のサビを取り、オイルを塗る。

このアイゼンは「ハードな山行は引退したのでぜひ使ってください」とお客様から譲ってもらったもの。

山本さん、大切に使わせてもらってますよー!

 

「家に帰るまでが登山」と誰かが言った。

だけど、僕は山道具を片付けて、楽しかった出来事を思い出しながら、こうして日記を書き終わるまでが登山だと思っている。

ありがとう山よ。

ありがとう友よ。

ありがとう山本さんよ。

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