March 30, 2020

鳩吹山 春の妖精カタクリ

早朝、鳩吹山の登山口駐車場に僕たちはいた。

辺りはまだ薄暗いが、目覚めた鳥たちはもう賑やかにさえずっている。

今日はここから鳩吹山山頂を経て、犬山の寂光院へと縦走をする予定だ。

今回の登山計画の際に目にした情報によると「鳩吹山でカタクリが咲いている」らしい。

確かに駐車場に着く前からすでに「カタクリ群生地へ」の道標が目立つ。

案内標識を頼りに群生地へと向かった。

 

ここに広がる光景に驚いた。

辺り一面にカタクリの花が。予想以上の群生だ。

みな一様にお辞儀をして、カタクリはまだ夢の中か。

時が止まったように静かに眠るカタクリの群生地を後にした。

 

鳩吹山山頂、登山口から一時間もかからずこの眺望。

朝の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、先を急ぐ。

 

春を感じるトレイル。ウグイスが囀り、ヤマガラやエナガやコゲラが頭上で賑やかに鳴いている。

 

ヤマツツジが花を咲かせ朝の光を受け輝いていた。

 

一旦、山を下り、東海自然歩道に乗る。登山者が行き交う交差点で少し長めの休憩を取った。

 

ショウジョウバカマ

 

お昼ご飯を食べて休憩。今日は山でゆっくりする日と決めていたので、お昼寝もオッケイ！

 

犬山の寂光院へ到着。展望台からの眺め。

 

寂光院の石段をゆっくり下りる。

この参拝道、秋の紅葉の季節、とても綺麗だったのを覚えている。

 

道端で見つけたスミレ。

 

車をデポした桃太郎神社までの林道歩きの途中、不老の滝に寄り道〜

 

満開の桜の木の下で、友達に桜と梅の違いをレクチャーする。

 

淡いピンクの桜は青い空に映える〜

 

登山口まで車で戻り、再びカタクリの群生地へ立ち寄る。

朝は眠っていたカタクリの花が満開！一面が薄紫に染まる光景に息を飲む。

 

満開のカタクリ。初めてちゃんと見たけど、「春の妖精」と言われるこの花に魅了される人の気持ちがわかる。

 

自然が造る美しい景色。カタクリと桜と。

ちなみにカタクリは開花までに５年以上を要するらしい。

 

身近にもまだまだ知らない美しい場所がある。

そして、その環境を維持している方々の、弛まぬ苦労や努力があることも忘れてはならない。

みなさんも、春の妖精に逢いに行ってみては。