カロト家の日記
February 04, 2020
冬の白草山へ
この冬は暖冬で、いつもなら雪に埋まっている飛騨の山も今年は雪がない。
冬の間、雪深くて人を寄せ付けない山域も、今年はまだ歩くことが出来る。
ならばと言うことで、登山初心者の友達を連れて白草山に行ってきた。
もちろんこの季節は、天気が崩れれば吹雪になり一気に辺りは真っ白に!!なんてこともあるので、
入念に天気図をチェックした上で、念のためアイゼンも持って行く。
本当に冬なのかと思えるほどに、雪がない山。
駐車場に車を停め、約1時間の林道を歩いて標高1,150mの白草山登山口に到着。
わーい!雪だ!3cmほどの積雪あり。
沢に目をやれば美しい氷柱が。
標高が上がるにつれて雪の量も増えていく。綿菓子のような雪が青空に映える!
もうすぐ山頂。雪化粧した景色に心躍る。
どこを見ても感動を抑えられない友達。非現実的な世界に魅了される。
樹氷
歩いてきた道のりを振り返りながらやっぱり感動する友達。
山頂にて、居合わせた登山者に写真を撮ってもらいました。
写真好きな友達が「写るんです」で撮ってくれた写真。
やっぱ雪の中を歩くのって気持ちいい!
風と雪によって造られる自然の姿。
山頂での休憩時は、冷たい風で体温を奪われないようにツェルトを張って。
目の前に見える御嶽山には雲がかかっていた。
白草山山頂 1,641m
氷点下の風の強い稜線でツェルトを張るのは至難の技。
仕上がりはあんまりやけど、指が冷た過ぎて見栄えにこだわっていられない。なんとか無事に設営完了!
山頂でゆっくり休憩し、冬の白草山を満喫。
暖冬だから出逢えたこの日だけの特別な景色。
名残惜しいけど、さあ帰ろう。
あれから何日か経ったけど、寒気の影響で白草山の雪の量はもっと増えていると思う。
立春を迎えた今日。明日からは今年一番の冷え込みだって。
雪山シーズンはまだまだこれからです。
自宅に帰ってからは山道具の後片付け。
アイゼンと軽アイゼンの手入れ。
汚れを洗い落とし、爪のサビを取り、オイルを塗る。
このアイゼンは「ハードな山行は引退したのでぜひ使ってください」とお客様から譲ってもらったもの。
山本さん、大切に使わせてもらってますよー!
「家に帰るまでが登山」と誰かが言った。
だけど、僕は山道具を片付けて、楽しかった出来事を思い出しながら、こうして日記を書き終わるまでが登山だと思っている。
ありがとう山よ。
ありがとう友よ。
ありがとう山本さんよ。