カロト家の日記
September 19, 2019
時の流れ
カロトギフは、僕たち夫婦が17年暮らした「京都」から、僕たちの故郷「岐阜」へ、5年前にUターンで戻ってきて始めたお店です。
僕が生まれ育ったこの田舎は、新しい家も立たず、子供の頃からほとんど景色の変わらない素敵な場所です。
農作業をする農家さんは、昔に比べればさすがにお年を召していらっしゃいますが、相変わらず毎日元気に外で仕事をしています。
しかし、時の流れを感じるこの頃。
5年前になかった光景として、ハウスが増えたこと。
農家さんもたくさんある畑の管理が難しくなり、その中の土地を人に貸して有効活用をしています。
夕方の稲との散歩中、暮れ行くわが故郷の風景にも変化が。
美しかった沈みゆく夕日は、大きなハウスに遮られてしまいました。
時代の流れ、高齢化、土地の有効活用。
大人になり都会から戻ってきた自分たちがここでお店をしたことも、やはりこの故郷の景色を変化させてしまっているんではないかと刹那。
仕方がないことだけど、色々な想いが巡ります。
風景は永遠ではないのかも知れないけど、この古い家の佇まいをなるべく変えずに、出来る限りひっそりと静かにお店を続けて、暮らして行きたい。