カロト家の日記
November 15, 2018
革製品のメンテナンス
9年ほど前からカロトのお財布を使ってくださっているお客様のお財布をお預かりしてメンテナンス。
今回2回目のメンテナンスとなります。
添えられたお手紙からも大切にお使いいただいている様子が伝わってきます。
縫い糸を全てほどいて、パーツをひとつひとつ外します。
金属のホックなどは消耗品になるので、全て取り外し新しいものと交換します。
小銭入れの内部、汚れの気になる箇所はレザークリーナーを使用して綺麗にします。
全てのパーツを貼り合わせ縫い直した革の断面を磨き直す。
仕上げにレザートリートメントを塗り込み、乾いた布で磨き上げピカピカに。
メンテナンスが終了し、くったりと柔らかく味の出たWish。お使いいただくにつれて出た自然なツヤが美しいです。
革の色もだいぶ濃くなりましたね。
早速、お客様がお住いの奈良へと送り届けさせていただきます。
私たちの作る革製品は、修理が出来るように独自の製法によって作られています。
京都で calotte leather handmade を始めて今年で15年目。
今年の8月にはカロトギフとなりの小屋の工房兼ショップも完成し、
岐阜の地でも少しずつカロトの革製品を使ってくださるお客様が増えてきて嬉しいです。
これからも永くお使いいただける革製品をひとつひとつ丁寧に作って行きたいと思います。