カロトギフ、インスタグラムをご覧の方はご存知かもしれません。
昨年の春、カロトの入り口脇の水汲み場に置いてあるジョウロに
1匹のアマガエルが住んでいました。
ジョウロの内側、持ち手の穴にすっぽりはまって1日を過ごし
夕方になると外出をする。
命名、みたらし大福。
見つけてからは、本当に住んでいるのか観察の日々。
数日出かけても、気付けばまた戻ってくる。
カエルに「家」の考えがあるのかと、毎日楽しみながら眺めていました。
夏が近づき田んぼに水を張った頃、カロトの周りから一斉にカエルが姿を消しました。
もちろん、みたらし大福も。
カロトから一番近い田んぼでも200mはあるでしょうか。
まさかこの距離を移動するのかと、でも周りから鳴き声がピタリと止んだということは…
知らないことがたくさんあります。
秋になり稲穂が育ってきた頃、ふと目をやると……3匹のカエルが帰ってきました!
大中小の3匹のジュニア達。(もしくは2匹のジュニアと父かも)
ジョウロにいたり、近くのヒペリカムの葉の上、小屋のすだれの上
みんなそれぞれの場所でくつろいでいました。
そして、冬眠が終わりこの春、暖かくなってくるとまた3匹を見かけるようになり
夏前また同じように旅に出ていきました。
背中を見送る(気持ちの)私。
8月まだ暑い時期に1匹の小さなカエルが戻ってきました。
まだ田んぼの水は抜けていない、でも帰ってきた。みたらし3世。
ひと月くらいは居たでしょうか。
今年はヒペリカムの虫害がひどくて、でも帰ってきたときに
落ち着ける場所がなかったら、もう戻ってこないかもしれない。
中々切るに切れなかったのですが、3世は9月を最後に姿を見せなくなってしまいました。
今年の稲刈りも終わり、カエルはカロトの周りに戻ってきている
でもジョウロには帰ってこない。ちょっと遠くでたまに声が聞こえる。
もう今年は帰ってこないのかもしれない。
また来年に寛げるように、ヒペリカムをバッサリ剪定しました。
11月、もうさすがに冬眠が近いし、また来年会えるかしらと思っていたら
いっ…いるっっっ!
水汲み場の中、ジョウロの側にぽてんと落ちていた
メダカの鉢とかを洗う用のお世辞にも美しくない2枚のスポンジの隙間に
すっぽり収まっているアマガエル。
お布団から頭を出しているように、半身出したり、鼻先だけ出したり
休みの日の私…?
もしもし、家まちがえてませんか?
歴代の皆さんが愛用してきたお家(ジョウロ)はお隣ですよ。
カエルには「布団」の概念もあるのかもしれない。
布団で寛ぐカエルの図