カロトのホームページは、新商品や営業・イベントをお知らせする「News」
日々の写真で製作やお店の雰囲気をお伝え「Album」とあるので
「Diary」はふたつとは関係のない話をしたいなぁと、なんとなく決めていて。
勝手に決めたマイルールなんですが。
冬場は魚も庭もお休みなもので、店長日誌更新も静まり返ったわけで…笑
今日は革製品のお話をひとつ。
「試行錯誤」改めて見ると、この言葉で合っているのかな という気持ちになってきます。
試して誤る、までがセットなのかと、あれ?こんな字だったかなとなりました。
カロトの革製品は試行錯誤を重ね、生まれた形です。
店主がお店を始める前から考えてきた形。
いろんなお客さまの希望に提案を重ね生まれた形。
作る中、使って頂く中で、より使い易い、作り易く修理し易い形。
少しずつ作りのルールを決め、確立してきました。
例えば同じ「Wish」でも、見た目はまったく同じでも
年代によって少しだけ留めフタの長さが違うことがあったり
10年以上前のオーダーメイドであれば、今の作り方とはまた違ったものだったりします。
今でも修理でお預かりし、またピカピカにしてお使い頂いています。
変えてきたどの時代のものも、“誤り”ではないので
試行錯誤?…と思ったわけです。
なんでこんな話をと言うと、「Way」のお札部分のマチの形を変えてみました。
より大きく開き、底にかけて干渉しないように。
Showcaseとじっくり見比べると分かるかな。
こんな小さな変化(進化?)を積み重ね。
でもね、一番変わるのは、やっぱり使っている方の手の中での変化なんです。
お財布の形に合わせて使い方を考えたり、長く使う中でお財布も使う方に馴染んでいく。
そうして生まれた、その人の味の出たお財布の前では
フタが4mm長くなったなんて小さな変化です。極小!
その小さな試行錯誤を繰り返し、
大事に使ってもらえるといいなと思いながら今日も手を動かすわけです。