カロト家の日記

November 06, 2018

開田高原キャンプ Part4

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10月後半の週末、マーケット日和でコラボ出店するトコトワの小林さんと長野県 開田高原へキャンプに行ってきました。

 

朝4:45分、僕はいつものように起床時間のちょっと前に目覚めた。

テントの外に出ると、辺りはまだ暗い。
気温もかなり低く、寒さに身を縮める。
小林さんはまだ起きていないようだ。

 

キャンプでの朝一番の仕事は火起こしだ。
燃え尽きて冷たくなった焚き火台に、薪を削って焚付けを作り、火を点ける。
小さな火種は次第に薪に燃え移り、パチパチと音を立てる。

 

幕営地の傍を流れる冷たい沢水をケトルで汲んできて、お湯を沸かす。

家から持って来たコーヒー豆をハンドミルで挽く。ゴリゴリゴリゴリ……

小林さんはまだ起きない。

 

ケトルのお湯が沸いたので、ドリップでコーヒーを淹れる。

 

(小林さん、コーヒーの匂いに気づいて起きてもいいんやで〜)

 

小林さんのテントからは小気味よい寝息のようで控えめなイビキが漏れている。
(もう6時だしそろそろ起こそうか。)
今日の予定は、朝食後、テント&タープ撤収後、マーケット日和の設営シュミレーション、近くの滝を見にいく…etc
なので、本当はもっとゆっくり寝てもらいたいところだけど致し方ない。

 

テント越しに声をかける
「小林さぁ〜ん、おはようございまぁ〜す」
「うううおおぉーーー!おっ!?おはよう〜!いま何時〜〜?」
「6時過ぎたところですよー」
「ん〜起きる〜!」

 

キリッと冷えた朝の空気。
カラマツ林の隙間から次第に明かるんで行く空が美しいグラデーションを魅せる。

「昨日、寒くてぜんぜん寝れんかったぁ〜」
「そうなんですか〜僕は熟睡しましたよー」
「途中、二回トイレに起きたしー」
「ヘェ〜そうなんですね。。ぜんぜん気付きませんでしたー」

小林さんは朝方までなかなか寝付けなかったようだ。
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早起きオジサンと寝起きオジサン、焚き火を囲む。
温かいコーヒーを飲み、焚き火台の端に昨夜食べきれなかった焼き芋を置き温める。

 

空はますます明るくなり、カラマツの黄葉を黄金に染め始めた。

木々の間から陽の光が差して僕たちを照らし、身体がようやく温まってきた。

 

木と木にロープを張って寝袋を干し、テントを乾かす。
そういえばロープワークの練習もしたいなーってことで、小林さんにいくつかロープの結び方を教えながら、今回のキャンプでのもうひとつのミッション、マーケット日和の設営シュミレーションを2時間ほどかけて、多いに楽しんだ。

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陽がだいぶ高くなって、ポカポカとした陽気に包まれなんとも気持ちいい!
全ての荷物のパッキングを終え、オジサンズは近くの滝へ向かう。

 

滝へ向かう道は森の中へ続いている。
右手の斜面の下からは沢の水の流れる音が聞こえる。

 

「おー!!キノコ!!」
今日も小林さんのキノコ目は抜群に冴えている。
「えー!どこですか?あれ?どこ??」
小林さんの視線の先にあったのは直径1cmにも満たないサイズのキノコ。(ちっちゃ!!)

 

滝に到着した。

小林さんは滝の写真撮影、僕は見つけたキノコの写真撮影を楽しむ。
滝は豊富な水量で豪快な水しぶきを上げる。
陽の届かない薄暗い滝壺に紅葉した木々と滝の白さが映える。

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美しい落葉松(カラマツ)の黄金の葉を踏みしめながら、歩く。

 

オジサンズは開田高原キャンプで予定していたすべてのミッションをクリアして帰路へ。

まずは二日連続の同じ蕎麦屋でざるそばに舌鼓。

追加のすんき汁(赤カブを乳酸発酵させた郷土料理)も不思議な味わいで美味だった。

 

荷物とオジサンズを積んだデリボーイは快調に走り出した。

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そして御嶽山が見渡せる場所で車を停めた。

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日本の美しい風景を心にしっかりと焼き付けた。

 

帰り道も高速を使い各務原へ。

途中、渋滞につかまりながらも、車の中でのドライブトークが楽しくあっという間だった。(運転おつかれさまです)

帰る時間が遅くなったので、なんとなく見つけたラーメン屋に立ち寄る。

小林さんは、車の中でアーモンドチョコを食べ過ぎて、セットのご飯を残す。(子供か!)

ラーメン屋のおばちゃんがセットに付いてくるローリーをひっくり返して冷蔵庫に入れていた。

 

November 02, 2018

開田高原キャンプ Part3

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10月後半の週末、マーケット日和でコラボ出店するトコトワの小林さんと長野県 開田高原へキャンプに行ってきました。

 

キャンパー小林さんのキャンプグッズのお陰で、我らオジサンズの幕営地が無事に完成した。

焚き火台に次々と薪をくべる小林さん。

炎が一段と高くなると一気に体が温かくなる。

「そろそろ飯にしようかー!」

「ですね!」

 

〜今夜の食材〜

行きしなの木曽福島のスーパーで購入したのはジンギスカン甘口・辛口の2袋と鶏モモ肉1パック。

家から持ってきたのは、ライス、うどん、ラーメン、玉ねぎ、さつまいも、ネギ、塩、味噌、醤油、オリーブオイル、バターなど。

それに今日採れた天然のクリタケとムキタケ。

 

実は、今回のキャンプの目的はオジサンズのただの癒し旅行などではない。

来たる11月3日に開催される『かかみがはらマーケット日和 2018』の為に一緒に考え製作した「栗の木とヌメ革のトレー」の屋外撮影をする為に来たのだ。

アウトドアで実際に使っているトレーの写真を撮りたい!

という、もっともな理由で、はるばる長野県 開田町まで足を伸ばしている。

 

ただのキャンプ好きオジサン二人なだけではない。

オジサンズはモノづくりに真剣なのだ。

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「栗の木とヌメ革のトレー」と、天然キノコたち。クリタケ(左)とムキタケ(右)

 

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ちなみにこの写真は、試作品が完成した日、オジサン二人で伏流水の湧き出る源流にて撮影を敢行した時のもの。

いいちこか!!

 

作品の写真撮影が無事に終わり、いよいよ調理開始!

僕はキノコを洗い、切っていく。

甘いキノコの香りが辺りに漂う。とても美味しそうだ。

 

〜今夜の一品〜

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天然キノコの炭火焼とジンギスカン!

 

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天然キノコのバターソテー

 

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天然キノコ汁

 

小林さんは 、ご飯を温め、網で鶏モモ肉を塩焼きに、フライパンでジンギスカンを焼いてくれた。

現地調達した天然のキノコや地元のスーパーで買った地元食材が加わり、なんとも賑やかな晩飯になった。

 

僕らの暖かな幕営地から一歩外に出ると、そこは静かな静かな森の中、周りを見渡すと漆黒の闇。

夜空に輝く星空には、はっきりと天の川も見えている。

家から3時間もあればこんなところに来れてしまうんだから、今度は家族を連れて来たいね〜なんて話しながら、体が冷えるまで星空を眺めていた。

 

その後も、ゆっくりと食事を楽しみながら、盛大に焚き火をしてオジサンズは語り合う。

あの晩、二人で何を話していたのか、もう大体のことは忘れてしまったのだけれど、楽しい時間になったのは間違いない。

 

気づいたら時刻は0:30を過ぎている。

「小林さん〜明日は5時起きですからね〜。」

「え〜早いな〜起きれるかな〜朝起こしてね〜」

焚き火の火の勢いも落ち着いたところで、二人はそれぞれのテントに入り、シュラフに潜り込んだ。

 

開田高原キャンプ Part4へ続く

November 01, 2018

開田高原キャンプ Part2

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10月後半の週末、マーケット日和でコラボ出店するトコトワの小林さんと長野県 開田高原へキャンプに行ってきました。

 

キノコ狩りとトレッキングを終えた僕ら(オジサン二人)は、今夜の寝床のキャンプ場へと急ぐ。

陽は山に遮られ、辺りの景色は一気に夕暮れトーンになり、

さっきまで陽に照らされて金色に輝いていたカラマツ林も、やがて哀愁が漂う晩秋の雰囲気に。

 

オジサン二人を乗せたデリボーイがくねくねとした林道を元気に駆けていく。

そして今夜の宿泊地に到着した。

ここはとあるキャンプ場。

辺りは薄暗くなり始め、人の気配はなし。

 

実は2週間前に下見に来た際、このキャンプ場は冬季閉鎖されることをキャンプ場の主人に聞いていた。

しかし主人のご厚意により、敷地外の空き地にテントを張って野宿をしてもいいよと了解を得ていた。

誰もいないキャンプ場の傍で、早速野営の準備を始める。

 

まずはタープを張る。

ロープを使いタープの端を立ち木とデリボーイにつなぐ。

ロープワークを駆使してタープをバシッと張る。

夕闇が二人を包み始め、気温もぐっと下がり、ロープを握る手がかじかむ。

辺りが真っ暗になる頃、無事にタープを張り終えた。

追い詰められたオジサン二人のチームワークは素晴らしい!

 

ロープを結んでいる立ち木をふと見上げると、見慣れたキノコが生えている。

ムキタケだ!!今夜のおかずにしよう!!

早速キノコ狩りグッズ「オリジナル伸縮キノコ鎌」を取り出す。

これはキノコ鎌につり竿を接続して手の届かない高いところに生えているキノコを狩るために作ったものだ。

 

キノコが生えているのは2.5m〜3mほどの高さ。オリジナル伸縮キノコ鎌の本領発揮だ。

竿を目一杯に伸ばし、幹についたキノコを切り落とす。

降ってくるムキタケを小林さんがキャッチ!

だがしかし、ちょうど食べ頃サイズのキノコまであと少しのところでキノコ鎌が届かない。

「う〜〜ん、あとちょっと届かない!!」

「それじゃ、肩車しようかぁ!!」

(こんな暗闇の中、オジサン二人が肩車してキノコ狩ってるとかヤバすぎるし!しかも小林さんの肩車は不安しかない!)

 

「一回、木登り試してみますわ!!」

 

と言ったものの、苔むした太い老木の表面はかなり滑りやすいと見る。

こんな時、いつか見たサバイバル動画で、輪っかにしたロープを両足に結び、木登りをするワンシーンが脳裏をかすめる。

 

「小林さん、余ってるロープってあります?」

「んーあるよー、って何に使うのー?」

「まぁ、ちょっと見ててください。」

ひとひら分のロープの末端をオーバーハンドノットで結び、そして輪っかになったロープの両端をインクノットで靴に結んだ。

「えー!何するの??」

「ほら!こうすると木に登れるでしょー」

捕虜のようにロープで両足を拘束された僕は両足で力強く地面を蹴り、木の幹に飛び乗った。

ガシッ!

太い木の幹に両手を回し必死でしがみついている僕。

足元のロープはなかなかの安定感で僕を支えている。(すごい!やっぱりロープってすごいわっ!)

勢いをつけてさらに上へ登り、ようやくキノコ鎌が届くところで、狙っていたムキタケを切り落とした。

 

普段の生活ではなかなかロープを使うことはないのだが、それと同時に木登りをすることなんてのもなかなか無い。

得た知識を実際に試し、目的を成し遂げることが出来たのも、このキャンプに来れたからだ。(小林さんサンキュ!)

 

寒い。

とりあえず、暖をとるために小林さんが用意した焚き火台に薪を並べ、ティッシュに火を点けた。

「ん!?ティッシュ?!」

「今日はいいの〜」

キャンプ慣れしている小林さん、火起こしもスムーズ。急ぐ時はちゃんと合理的なんだな〜

 

問題なく火は薪に燃え移り、炎が大きくなるにつれ、辺りが明るく照らされる。

ランタンにも火が灯り、それぞれのテントを張り、暖かな僕らの幕営地が完成した。

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開田高原キャンプ Part3へ続く

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